こんにちは。
特殊小型船舶とは水上バイクの事。
いわゆるジェットスキーやマリンジェットと言われている乗り物の事です。
海で黒パリピになる。
と言う崇高な目的があるわけではないのですが、
人生の新しい試みとして取得。
費用は、交通費含め、全部で5万いかないくらいでした。(国家試験有りコース)
国家試験を受けるコースを選択した為、
朝9時から試験のため、マリーナへ赴き受験する。
前日の実技講習と二回お出かけしたわけですが。
遠出したのは実に3ヶ月ぶり。
受験者は30人程度、
10代〜20代の日に焼けた若い体育会系が多い印象。
ロープワークなど、直前に教えを請ったりした際にも、
丁寧に教えてくれたりと親切な若者達でした。
40超えたおっさんはレアな存在で、
私の他には、熟練度の高そうな海の男風のおじさんが一人のみ。
身体検査して学科試験、
そして実技試験の流れ。
身体検査
目の検査がメインか。
色の見分けと、矯正視力で0.5程度は必要のようだ。
また、耳の検査も兼ねて、会話での受け答えもできないと駄目らしい。
学科試験
4択マークシート50分、40問。
6割が合格ラインらしい。
学科講習等は無かった。
教本と問題集が郵送されて来たものを、
自主勉するスタイル。
試験の内容は、
車の免許持っていて、常識と、読解力、推理力等があれば、
それだけでも6割取れるかも?
と言う感じの難易度。
ただし、
右側通行や、交差時の優先ルール、
海図、機械のパーツ名やメンテの仕方など、
知らないと答えようが無い問題も散見され、
無勉強では厳しいかもしれない。
実際に、学科試験で落ちた方が何人かいらっしゃった模様。
問題集(120P程度)に準拠した試験問題の為、
そちらをまる覚えすれば、6割は問題ないように思います。
私は、前日に問題集を1周読んだ。(3時間程度)
自己採点では満点だった。
実技試験
- ロープワーク
- 機器点検
- コース走行(周回、8の字、スラローム、人命救助)
実技試験が一番ヒヤヒヤしました。
練習は、実技講習一回、運転に至っては、30分乗った程度なので、
練習が足りるわけが無い。
ロープワーク
課題にある4つの結び(ひとえつなぎ、もやい結び、まき結び、クリート結び)
のうち1つを教官が指定し、
受験者がその結びを実技するスタイルだった。
30秒以内にできればOKと言う感じ。
ロープワークは、実技講習がある。
左利きには、
左利きの為に教えてくれるのだが、
鏡合わせのため、隣の人と共有しづらい為、
わからなかったから隣の人に教えてもらう。
と言う事ができない。
ぶっちゃけ右利き用で覚えてしまうのも良いのかな。と思った。
慣れれば逆でも問題なく出来るようになる。
そもそも、ロープに慣れていない段階で、利き手でやりやすくなるとかないですし。
ロープワーク自主練はyoutube動画を見て練習。
練習用のロープの切れ端が、受験キッド(郵送されてきた)に含まれているので、それを使って練習可能。
クリート結びだけは、
クリートが無いと自主練しづらいので講習時に重点的にやりたい。
試験会場に置いてあった空きクリートで直前練習もできたが、
ガツガツ行く人じゃ無いと練習しづらい感あり。
私に出題されたのは、「まき結び」
問題なく10秒くらいで、できました。
クリート結びじゃなくてよかったと思う。
機器点検
陸の上で、水上バイクや、装備の実物を使い点検する(ふりをする)。
教官から指定された部位を数カ所点検。
「〜〜点検します!」「〜〜点検、よし!」と元気にアピールする。
出題される箇所と見るポイントは、全パターン教えてもらえるので、
それを覚える事で対応できる。
私は、「デットフラグ」と言う聞いた事の無いパーツ名を出題されたので、
「わかりません!」と元気に答えたいなや、
「これで終了です。お疲れ様。」の流れ。
やべえ、この試験、死亡フラグなのか・・?
と、内心ビビりつつも、平静を装うおっさんになりました。
これは、まず間違いなく、
私の聞き間違えだったのだと思っています。
出題が、よくわからない場合は、
「デットフラグですか?」などと、
おうむ返しで教官に確認した方がよかったと思う。
おそらく「ドレンプラグ」であると、教えてもらえたはずだ。
コース走行
これは指定のコースを、その通りに走る。
マリオカートの1面と、8の字と、R-Typeの赤青レーザーみたいな小回りを行う。
コース通りに走る事が要求され、同時に安全確認を求められる。
安全確認については、
教習では、3本目のブイまできたら、後ろを見て「左後方よし!」と言え。
と言う感じの試験攻略法を教えられるが、
発進前や、曲がる前、減速前に、
追突防止の為、周囲確認や、後方確認を適切に行う。
と言う事であると察する事ができた為、試験攻略法は全て忘れた。
車に乗っていれば、当たり前の事をするだけであり、
そう言う意味では、新たに覚える内容はない。
ただし、目線だけの確認だと、試験官に伝わらないため、
過剰にアピールする事が求められる。
具体的には、
「同乗者よし!」「周囲よし!」「左後方よし!」と言う感じで、
元気に発言しておけば問題ないようだ。
水上バイクは、一旦バランス崩すと、揺り返しがあって、
立て直すのが結構むずかった。
これは、低速で走っているから起きやすいとの事で、
ある程度スピードが出ていた方が安定するらしい。自転車的なのか。
それでも、ビビリなので、トロトロ走っていたら、
25km/h出てないので減点になってしまう、との事でした。
エンジンを止めると曲がらなかったり、
ある程度勢いよくエンジンを回した方が、
よく曲がる。という独特な操作感覚。
ジェット噴射のノズルを、曲げる事で方向を変えるから、そうなるようだ。
人命救助の項目は、
要救助者に見立てたブイを水面に浮かべ、少し離れた所から、それをバイク上から拾う。
失敗しても、一回やり直しできるらしい。
私は、勢い余って、
ブイを思い切り轢いてから、横に移動したものを拾いあげました。
拾ったブイを高々と掲げながら「人命救助、よし!」と、堂々と元気に発言させていただきました。
要救助者は私に轢かれましたが・・
やり直しの指示はなかったので、許されたと思いたい。
と言う感じで、実技試験に関しては、
いくつかヤバい所がありましたが、合格していました。
相当やらかさないと、不合格にはならないのだろう。
他の受験者も、コースを外れたり、停止場所を間違えたりと、
様々な失敗をしていたように見受けられましたが、
皆合格していました。
学科と実技の両方に合格する事で、免許合格となりますが、
不合格になった人は、学科試験で不合格になっていました。
勉強はめんどいですが、
実際に必要そうな知識もありそうなので、
覚えるべきだと思います。
どうしても学科試験が苦手な人は、
少し多くお金がかかりますが、1日くらいの長めの講習を受ける事で、
試験が免除となるコースもあるようなので、そちらを利用するのが手かも。
実家に合格の知らせを入れた所、
「水着パンツの上に腹肉乗ったらみっともない。」
と言われました。
全くその通りで・・。
返す言葉もありませんでした。
あと10kgは減らさないと厳しいかな・・。
ではでは。