ソーシャルゲームのガチャには様々なジンクスがあります。
その中でちょっと有名な、
『引く時間帯で当たりが出やすい』
という噂。
朝引くと当たりやすいんだ。とか
夜引くとさっぱり当たらない。とかそう言った類の噂です。
本当に引く時間で当たりが出やすいのか?
という事を、少し考察してみようと思います。
可能性1 運営側が作為的に仕込んでいる
CESA(ガチャの自主規制を頑張ります言っている団体)に参加している会社ならば、
まずこの可能性は無いと思います。
CESAに参加している会社の中で、ガチャの確率表記を明示的に行っている会社であれば、
なおさら無いと思います。
確率表記を行っているのに、隠れて時間で操作してしまうと、
景品表示法に抵触して、下手すりゃ会社が傾くからです。
とにかく発覚時のリスクが大きすぎます。
時間で確率変えても、運営的な旨みが思いつきません。
ハイリスクノーリターンとか、まともな神経ならやらないと思います。
参考
CESA|一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会
「ネットワークゲームにおけるランダム型アイテム提供方式運営ガイドライン」制定に関するお知らせ
こちらのPDFによると、確率表記は、賛同表明から1年以内に遵守らしいので、
2017年4月末くらいが確率表記の期限という事ですね。
そういえば、最近、話聞きませんが、G社とM社の看板タイトルの動きは要注目ですね。
可能性2 乱数に癖がある
もし、時間で確率にムラがあるとすれば、こちらの可能性の方が高いでしょうか。
例えばPHPで、特に工夫してない場合、乱数の種が現在時刻とプロセスIDで決まりますので
確率には、時間が関係すると、言えない事も無いです。ほぼ言えないですが。
ざっくり考えても以下のような時間に関係のない条件が複合的に合わさってきますので、
朝や夜の時間に偏るような事は考えづらいと思います。
- 乱数の周期は、メルセンヌツイスタの場合、2^19937−1 短時間で1周は難しい
- 負荷分散の関係上、乱数の種が異なるサーバーが複数台存在している
- ユーザーは複数人同時でアクセスするので、狙った順番をGETする事が難しい。
- 乱数の種はいつ更新されるのかわからない。(プログラム的、サーバー的、両視点から)
参考
メルセンヌ素数2^19,937 – 1を計算してみました
あとがき
引く時間帯で当たりが出やすい。というのは
眉唾だと思います。
ただ、ジンクスって存在するような気がするのも理解はできます。
だからこそのガチャシステムなのですから。
課金ガチャのご利用はくれぐれも計画的にです。